日本獣医再生医療学会(副理事)
日本動物病院福祉協会(JAHA)認定病院(東日本副代表ディレクター)
比較眼科学会(会員)
日本小動物歯科研究会
減感作療法(アレルゲン免疫療法)実施病院

整形外科

  当院では各種の骨折や前十字靭帯断裂などの整形外科疾患についてロッキングプレートなどを用いて、治療を行っています。その他、膝蓋骨脱臼や大腿骨骨頭壊死症などの疾患にも対応しています。
「歩き方がおかしい」、「肢が痛そう」などの症状があれば、ご相談をしてください。歩き方がおかしいという症状でも、その原因により治療法は大きく異なります。まずはきちんと診断して、薬やリハビリで治療するのか、もしくは手術をするのかを決定していきます。また骨折の癒合不全症症例や難易度の高い手術の場合は専門医と連携して治療を行います。
  下記に当院の獣医師が施術した治療例をご紹介いたします。

小型犬の橈尺骨骨折

  トイプードルやチワワなどの超小型犬ではソファーからの落下やドアに腕を挟むことによる前肢の骨折(橈尺骨骨折)が多くなっています。これらの犬種では体格が非常に小さく、橈骨の幅はわずか5mm前後の事がほとんどです。この小ささ故に手術を中心とした治療は困難なことが多かったです。また超小型犬用の骨折治療器具が普及していなかったことも一つの要因でした。しかし、近年超小型犬向けの小型プレートなど骨折治療システムが普及し始め、当院でも導入いたしました。このシステムにより今までうまく治療に導けなかった超小型犬の橈尺骨骨折の治癒率が格段に上がりました。

小型犬の橈尺骨骨折

体重2.0kgのトイプードル。橈骨の遠位から10mmの所で橈尺骨骨折が認められました。骨幅は4.6mmだったため、ロッキングプレート1.5mm使用して整復しました。

小型犬の橈尺骨骨折

手術直後のレントゲン写真です。骨折面が正確に整復されているのがわかります。

小型犬の橈尺骨骨折

手術後2ヶ月のレントゲン写真です。骨折面で骨癒合が確認されます。プレートへの圧力を軽減させるため、スクリューの間引きを行いました。

TPLO 前十字靭帯断裂に対する矯正骨切り術

前十字靭帯とは?

前十字靭帯は膝関節内で大腿骨と脛骨を結ぶ太い靭帯で、大腿骨に対して脛骨が前に飛び出ないよう制限する重要な役割を果たします。

前十字靭帯とは?

前十字靭帯断裂とは?

  前十字靭帯の部分断裂もしくは完全断裂が起こると、膝関節は安定性を失い、様々な程度の跛行を呈するようになります。また、適切な治療が行われないと変形性関節症や半月板損傷を招きます。断裂の原因は靭帯の変性性変化と言われていて、片足が断裂した犬はもう片足も断裂する可能性が大きいです。

前十字靭帯断裂とは?
脛骨が前方に出ています

TPLO(脛骨高平部水平化骨切り術)について

TPLOに使用する専用器具
TPLOに使用する専用器具

  TPLOは前十字靭帯断裂に対する手術のひとつです。靭帯自体を整復するのではなく、脛骨近位関節面付近の骨切りを行なって回転させ脛骨高平角を減少させます。その結果、前方への脛骨の推進力を抑制することができ、膝関節の安定性がもたらされます。骨切りした脛骨骨片の固定には特殊なプレートを使用します。

前十字靭帯断裂とは?
前十字靭帯断裂とは?

今まで主流であった関節外法などに比べて、術後の変性性関節炎などのリスクは低いとされています。また、術後は入院期間は短く、自発的な歩行も可能です。合併症としては、インプラントの不具合、感染、骨癒合不全があ ります。

当院での施術症例。側方像で脛骨の前方への引き出し兆候が抑制されているのがわかります。